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本質的価値の定義

本質的価値の定義

本質的価値(ほんしつてきかち)

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デジタル世界におけるデータの価値

データは有形資産と異なり、ほぼ恒久的かつ非線形に成長する資産です。現在、全世界でデータが生成される量は一日当たり2.5クィンティリオンバイトと言われていますが、インターネットにアクセスする人とデバイスの数が増えれば、この数字は加速的に増えるでしょう。 1 膨大なデータ収集量を引き続き確保し、データから利益を得る新たな技術が出現すれば、きわめて価値の高い資産となり得ます。従って、企業の本質的な価値および成長可能性を適切に把握するためには、企業が所有するデータをこれまで以上に適切に評価する分析フレームワークを考慮する必要があります。

データを資産と見なすべき理由

データを資産として取り扱う論拠の一つとして、企業がデータの収集、ストレージ、利用に莫大な投資を行っていることが挙げられます。ビッグデータとアナリティクスに関する支出総額は2022年までに2,740億ドルに達することが予想されています。 2 それにもかかわらず、会計規則ではデータを資産とみなしていません。そのため、データのストレージ・維持に関するコストは資本投資ではなく費用として取り扱われ、結果として収益が過小評価されることになり、株価収益率(PER)などの収益関連の指標値を引き下げてしまいます。

Data rich companies trade at a premium based on price-to-book ratios

データの価値を判断する方法

S&P500種指数の上位5銘柄であるアップル、アルファベット、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックは全てデータリッチなテクノロジー企業であり、これら銘柄の合計が全体に占める割合は約26%となっています。こうしたことからもデータには極めて高い価値があることが伺われます。 3 また、これらの企業は、テクノロジー業界で独占する分野はそれぞれ異なるものの、世界有数のデータ収集者かつ利用者であるという共通点を持ち、収集したデータを様々な方法で活用して直接ユーザーから利益を得るか、あるいは商品力を強化することにより間接的に利益を得ています。しかし、これら企業の保有するデータを具体的に評価することは困難な作業です。財務諸表に資産として計上されていないこともありますが、データの内容や利用方法が厳重に保護されていることも理由の一つです。また、全てのデータが同じ価値を持つとは限りません。顧客情報、製品ステータス、売上高、ソーシャルメディアのエンゲージメント率など、データの内容によって価値は異なります。また、データの質、正確性、適時性、規模によっても評価が変わってきます。

一般的なデータ収益化戦略

Data Monetization Strategies

データ評価のための3つのアプローチ

Approached to data valuation

マーケットベースアプローチ

具体的な例としては、2016年にマイクロソフトがリンクドイン(LinkedIn)を262億ドルで買収したことが挙げられます。これはマイクロソフトにとって過去最大の買収案件でした。当時、リンクドインが保有していたユーザー数は4.33億人で、そのうち1.06億人が月間アクティブユーザー(MAU)でした。 8 これに基づき算出されるマイクロソフトの1ユーザーあたりの買収額は61ドル(あるいは1MAUあたり247ドル)となっています。現在、リンクドインのユーザー基盤は7.06億人と、グローバルに拡大しており、他の条件が全て同じであると考えた場合、その企業価値は約430億ドルと見積もられます。 9

ほかにソーシャルメディア分野における同様の取引例としては、2012年にフェイスブックがインスタグラム(Instagram)を1MAUあたり20ドルで買収したことが挙げられます。 10 また、ティックトック(TikTok)の米国事業は米国で1億人のMAUを有しており、最近では一人あたり600ドルとして算定し、600億ドルの価値が見積もられています。 11

Facebook

コストベースアプローチ

入力データ:

  • クラウドにデータを蓄積するコスト=1ヵ月あたり0.02ドル/GBまたは1年あたり0.24ドル/GB 13
  • ネットフリックスを閲覧する平均時間(分)=7.4分/日 14
  • 閲覧1分あたりの平均データ生成量=102MB/分15 1 5

結果:

  • 生成されたデータ:7.4分/日×102MB/分×365日/年 275.5GB/ユーザー/年
  • 275.5GB×0.24ドル/GB 1ユーザーあたりの年間データストレージコスト合計66ドル

この結果と今後3年間のネットフリックスの推定ユーザー数に基づき、コストベースのアプローチによる同社のユーザーデータの純現在価値は124億ドルと推定しました。 16 すなわち、コストベースのアプローチによるネットフリックスのユーザーデータの価値は同社の時価総額の6%に相当します。 17

Netflix

キャッシュフローベースアプローチ

企業がデータを直接フリーキャッシュフローに転換させる場合もデータの本質的価値を推定することができます。例えば、消費者信用調査会社のエキファックス(Equifax)は、信用履歴、現在の信用状態、支払歴、住所など、個人消費者や企業に関する情報を販売しています。同社は1億500万件のアクティブな記録を格納するデータベースによって年間収益39億ドル、年間EBITDA13億ドルを計上しています。 18, 19 これらの数値に基づき1記録あたりの年間収益を算定すると37ドルとなります。

ツイッターのケースも、直接データをライセンス供与する例です。ツイッターは1日あたり5億以上のツイートを蓄積しており、企業はこうした過去データおよびリアルタイムデータにアクセスするために料金を支払い、使用許可されたデータから新製品開発のアイデアを得たり、消費者トレンドを把握したりするほか、投資の判断材料として利用することもあります。ツイッターのデータライセンス収益は、2015年第3四半期の5,600万ドルから2020年第3四半期の1億2,800万ドルと、過去5年間で大きく伸びています。 20 また、同事業の将来キャッシュフローの現在価値が今後5年間で上昇することを考慮すると、ツイッターのデータの価値は28億ドル、あるいは同社の時価総額の約8%と推定されます。 21

デジタル世界におけるデータの価値

データは有形資産と異なり、ほぼ恒久的かつ非線形に成長する資産です。現在、全世界でデータが生成される量は一日当たり2.5クィンティリオンバイトと言われていますが、インターネットにアクセスする人とデバイスの数が増えれば、この数字は加速的に増えるでしょう。 1 本質的価値の定義 膨大なデータ収集量を引き続き確保し、データから利益を得る新たな技術が出現すれば、きわめて価値の高い資産となり得ます。従って、企業の本質的な価値および成長可能性を適切に把握するためには、企業が所有するデータをこれまで以上に適切に評価する分析フレームワークを考慮する必要があります。

データを資産と見なすべき理由

データを資産として取り扱う論拠の一つとして、企業がデータの収集、ストレージ、利用に莫大な投資を行っていることが挙げられます。ビッグデータとアナリティクスに関する支出総額は2022年までに2,740億ドルに達することが予想されています。 2 それにもかかわらず、会計規則ではデータを資産とみなしていません。そのため、データのストレージ・維持に関するコストは資本投資ではなく費用として取り扱われ、結果として収益が過小評価されることになり、株価収益率(PER)などの収益関連の指標値を引き下げてしまいます。

Data rich companies trade at a premium based on price-to-book ratios

データの価値を判断する方法

S&P500種指数の上位5銘柄であるアップル、アルファベット、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックは全てデータリッチなテクノロジー企業であり、これら銘柄の合計が全体に占める割合は約26%となっています。こうしたことからもデータには極めて高い価値があることが伺われます。 3 また、これらの企業は、テクノロジー業界で独占する分野はそれぞれ異なるものの、世界有数のデータ収集者かつ利用者であるという共通点を持ち、収集したデータを様々な方法で活用して直接ユーザーから利益を得るか、あるいは商品力を強化することにより間接的に利益を得ています。しかし、これら企業の保有するデータを具体的に評価することは困難な作業です。財務諸表に資産として計上されていないこともありますが、データの内容や利用方法が厳重に保護されていることも理由の一つです。また、全てのデータが同じ価値を持つとは限りません。顧客情報、製品ステータス、売上高、ソーシャルメディアのエンゲージメント率など、データの内容によって価値は異なります。また、データの質、正確性、適時性、規模によっても評価が変わってきます。

一般的なデータ収益化戦略

Data Monetization Strategies

データ評価のための3つのアプローチ

Approached to data valuation

マーケットベースアプローチ

具体的な例としては、2016年にマイクロソフトがリンクドイン(LinkedIn)を262億ドルで買収したことが挙げられます。これはマイクロソフトにとって過去最大の買収案件でした。当時、リンクドインが保有していたユーザー数は4.33億人で、そのうち1.06億人が月間アクティブユーザー(MAU)でした。 8 これに基づき算出されるマイクロソフトの1ユーザーあたりの買収額は61ドル(あるいは1MAUあたり247ドル)となっています。現在、リンクドインのユーザー基盤は7.06億人と、グローバルに拡大しており、他の条件が全て同じであると考えた場合、その企業価値は約430億ドルと見積もられます。 9

ほかにソーシャルメディア分野における同様の取引例としては、2012年にフェイスブックがインスタグラム(Instagram)を1MAUあたり20ドルで買収したことが挙げられます。 10 また、ティックトック(TikTok)の米国事業は米国で1億人のMAUを有しており、最近では一人あたり600ドルとして算定し、600億ドルの価値が見積もられています。 11

Facebook

コストベースアプローチ

入力データ:

  • クラウドにデータを蓄積するコスト=1ヵ月あたり0.02ドル/GBまたは1年あたり0.24ドル/GB 13
  • ネットフリックスを閲覧する平均時間(分)=7.4分/日 14
  • 閲覧1分あたりの平均データ生成量=102MB/分15 1 5

結果:

  • 生成されたデータ:7.4分/日×102MB/分×365日/年 275.5GB/ユーザー/年
  • 275.5GB×0.24ドル/GB 1ユーザーあたりの年間データストレージコスト合計66ドル

この結果と今後3年間のネットフリックスの推定ユーザー数に基づき、コストベースのアプローチによる同社のユーザーデータの純現在価値は124億ドルと推定しました。 16 すなわち、コストベースのアプローチによるネットフリックスのユーザーデータの価値は同社の時価総額の6%に相当します。 17

Netflix

キャッシュフローベースアプローチ

企業がデータを直接フリーキャッシュフローに転換させる場合もデータの本質的価値を推定することができます。例えば、消費者信用調査会社のエキファックス(Equifax)は、信用履歴、現在の信用状態、支払歴、住所など、個人消費者や企業に関する情報を販売しています。同社は1億500万件のアクティブな記録を格納するデータベースによって年間収益39億ドル、年間EBITDA13億ドルを計上しています。 18, 19 これらの数値に基づき1記録あたりの年間収益を算定すると37ドルとなります。

ツイッターのケースも、直接データをライセンス供与する例です。ツイッターは1日あたり5億以上のツイートを蓄積しており、企業はこうした過去データおよびリアルタイムデータにアクセスするために料金を支払い、使用許可されたデータから新製品開発のアイデアを得たり、消費者トレンドを把握したりするほか、投資の判断材料として利用することもあります。ツイッターのデータライセンス収益は、2015年第3四半期の5,600万ドルから2020年第3四半期の1億2,本質的価値の定義 800万ドルと、過去5年間で大きく伸びています。 20 また、同事業の将来キャッシュフローの現在価値が今後5年間で上昇することを考慮すると、ツイッターのデータの価値は28億ドル、あるいは同社の時価総額の約8%と推定されます。 21

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