それでは実際のトレードの流れを見てみます。 移動平均線の基礎
200日に設定した長期移動平均線(黄色い線)は下向きであることに加えて、価格が雲の下で推移しているため、下降トレンドであると分かります。
投資初心者が知っておきたい「単純移動平均線」の日数設定
前回は、「循環軌道」と「巡航速度」といった抽象度の高い説明となって少し分かりにくかったかもしれません。 簡単にいうと、相場にはある一定の軌道があり、その軌道を軸にして相場が上に行っては元に戻り、下に行ってはまた元に戻るといった、まるでシーソーのような動きをするということです。 この原理を活用したテクニカルツールの1つに単純移動平均線がありますが、今回は、単純移動平均線の日数設定についてお伝えしていきたいと思います。
単純移動平均線の設定について
単純移動平均線(SMA)の基礎知識については、以前の記事を参照していただければと思いますが、実際に単純移動平均線を使う際は、過去何日、何週、何ヶ月といった設定を行う必要があります。 よく、「5日単純移動平均線(5SMA)」、「10日単純移動平均線(10SMA)」といった表記がされますが、日足チャートで見る場合は日数で、週足チャートでは週の数で、月足チャートの場合は月数で設定を行います。 〇単純移動平均線の日・週・月の設定 日足の場合 5日・7日・9日・10日・15日・20日・25日・50日・75日・90日・100日・200日…… 週足の場合 9週・13週・26週・52週…… 月足の場合 6ヶ月・12ヶ月・24ヶ月・60ヶ月…… このように日足、週足、月足により、過去何日間、何週間、何ヶ月間の移動平均とするかが異なります。 しかし相場の実践では、チャート面で何本もの移動平均線があると、パソコンやスマホの画面が非常に見にくくなる可能性があります。そのため一般的には、日足のチャート面にて、2週間程度の短期投資の場合は15日、50日程度の中期投資では50日、200日程度の長期投資では200日といった設定を行います。 日足チャートを見る場合は、短期で1ヶ月未満、中期で半年未満、長期で1年未満が1つの目安と考えて差し支えありませんが、自分の投資スパンに合わせて設定していくといいでしょう。 ここ近年では、iDeCoやつみたてNISAなどを利用する方が増え、投資を始められる方も年々増えていますが、最低でも1年に1回は運用状況を確認し、例えば単純移動平均線などのテクニカルツールを用いて、相場のトレンドをチェックしてみるのもいいかもしれません。
IAX研究所
移動平均線MAを極める基礎から応用編
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1.移動平均線(MA)とは?
2.平均線の計算方法
3.ゴールデンクロス、デッドクロス
4.複数線の組み合わせ
5.強気弱気のシグナル
6.平均の意味とは?
7.レンジブレイクとトレンド
8.平均線の角度
9.ダマシ対策
10.エントリーと決済シグナル
11.シグナルの遅れ
12.トレンドラインの応用
13.平均線と価格の乖離
14.順張りルール
15.逆張りルール
移動平均線を使いこなす
赤い番号付きの丸が買いの場面、グレーの番号付きの丸が売りの地点です。
買い(赤い丸)
- 移動平均線を株価が上抜いたら買い
- 株価が再び移動平均線の下へ抜けるもその後切り返して移動平均線の上へ出たら買い
- 株価が下がってきて移動平均線へと接近したのち再上昇で買い
- 移動平均線から株価が大きく離れたら買い
売り(グレーの丸)
- 移動平均線から株価が大きく離れたら売り
- 移動平均線を株価が下抜いたら売り
- 株価が再び移動平均線の上へ抜けるもその後抜けきれずに移動平均線の下へ出たら売り
- 株価が上がってきて移動平均線へと接近したのち再下落で売り
グランビルの法則は、一見すると複雑に見えますが、簡単に言えば移動平均線に対して株価の位置が近づく、離れる、交差する、3つの点で買いか売りを仕掛けるというもの。主にスイングトレードなどの日をまたぐ短期取引においては必須の知識といえます。位置関係を確認して実戦で使用することで少しずつ頭の中へ入れていきましょう。
#03 ゴールデンクロスとデッドクロス
売買のタイミングを測るためのサインとして、ゴールデンクロスとデッドクロスと言うものがあります。ゴールデンクロスは、短期の移動平均線が中期の移動平均線を下から上へとクロスしたタイミングで買いサインというものです(下記画像向かって左。点線が短期移動平均線)。
一方で、デッドクロスは、短期の移動平均線が中期の移動平均線を上から下へとクロスしたタイミングで売りサインというものです(下記画像向かって右。短期移動平均線)。
こう見ると、さきほどの『グランビルの法則』の交差で売買の法則に似ているように感じます。しかし、『グランビルの法則』の方は「株価と移動平均線の交差」、ゴールデンクロスやデッドクロスは「移動平均線と移動平均線の交差」のことなので、勘違いをしないようにしましょう。
さて、このサインは確かに有名なのですが、実際の使用には注意すべき点があります。短期売買に関しては、株価の動きが激しいと移動平均線と株価のクロスが頻繁に発生してしまいます。
そのため、ダマシ(売買サイン発生に見えるニセのシグナル)がおきることがあります。そんな時にはクロスしたと見せかけて結局クロスせずに終わることも多いため、例えばゴールデンクロスしたと考えて株を買ってしまった場合に、その後株式は上昇せずに下落もしくは横ばいになることもあります。
ゴールデンクロスやデッドクロスを利用する場合に、ダマシにひっかかったと判断したなら素直にいったん仕切り直し(いったん損失を確定させる)をしましょう。
逆に、ゴールデンクロスやデッドクロスによって株の上昇や下落の流れに乗れた場合には、利益をできるだけ伸ばすようにするとよいでしょう。おすすめの応用的な利用法としては、ゴールデンクロスをする前に株を仕込んで、思惑通りクロスをしたら株を売るのではなく、新たに株を買い増しして利益をのせていくという方法があります。
上記が図説です。
黒い矢印地点で株を仕込んでおいて、クロス後オレンジの矢印で株をさらに買い増しするということになります。クロスが失敗しても、先に仕込んでおいた株式に利益が乗っているため、それほど落胆せずに失敗を受け入れることができるはずです。
なおゴールデンクロスやデッドクロスをした銘柄を目視で探すのは大変な労力を必要としますが、下記サイトでは5日移動平均線と25日移動平均線のゴールデンクロスした銘柄をデータで知ることができます。
デイトレで大きな力を発揮する日足の移動平均線
デイトレ(デイトレード)は1日の株の値動きを利用して売買を繰り返すトレードのことを指します。基本的には1日の値動きを見て取引をするように思えますが、やり手の投資家は 取引前に日足の移動平均線を見て次の日のデイトレの売買スタンスを決める ことがあります。大別すると以下の2点となります。
- 5日移動平均線と株価の位置から決定するデイトレの売買スタンス
- 25日移動平均線のかい離から決定するデイトレの売買スタンス
日足の移動平均線はスイングトレードでおもに利用するものですが、実はデイトレにも活かすことができるのです。具体例を見ていきましょう。
#01 5日移動平均線と株価の位置から決定するデイトレの売買スタンス
通常を株価のチャートをみると5日移動平均線と株価を示すローソク足が下記チャートのように絡み合って動いていることがわかります。短期的には、5日移動平均線より株価が上にあるときにはその株式に買いが入っている、逆に下にあるときにはその株式に売りが入っていると考えることができます。
5日移動平均線を前日に確認して今の株価が上にあるか下にあるかを知っておくだけで、翌日の売買スタンスをどちらにするのか決めることができます。
#02 25日移動平均線からのかい離から決定するデイトレの売買スタンス
そんな時には、一時的にデイトレでリバウンド(株価の反発)を狙うことができます。株価は上がったり下がったりしますが一方方向へと動き続けることはあまりなく自律反発という現象が起きます。
その際には、一時的に大きくリバウンドすることがありますので、そのタイミングをデイトレで狙うのです。移動平均線より株価が大きく離れて下がったら買い目線、逆に大きく離れて上がったら売り目線とスタンスを決めてトレードにのぞむことができます。
このように、 日足のチャート上にある移動平均線をデイトレのような超短期の売買にも利用 することができるのです。参考までに覚えておいてください。
移動平均線を利用するときの注意点
移動平均線はテクニカル分析の代表的な指標ですが、絶対的な指標ではないことを頭に入れておきましょう。その上で、次の点に注意するようにしてください。
- 基本的には売買スタンスを決める要素として利用すること
- ほかの指標と組み合わせてより売買ポイントとしての精度をあげること
- 移動平均線に対する株価の位置の理由をさぐること
#01 基本的には売買スタンスを決める要素として利用すること
売買のスタンスとは、取引の際に買いの目線でいこうか売りの目線でいくかを決めることをいいます。まず移動平均線はこのスタンス決めにもっとも向いています。売買のタイミングを知るためにも使用可能ですが、はじめに移動平均線を利用するときには売買スタンスを決めることから入るようにしましょう。
#02 ほかの指標と組み合わせてより売買ポイントとしての精度をあげること
さらに移動平均線には売買のポイント(タイミング)を知る機能があります。ただし、売買のタイミングをはかるのは移動平均線のみの利用では心もとなく、ほかの指標を組み合わせて使うことで精度を強化する必用があります。指標は自分が使いやすいものを組み合わせるべきですが代表的なものに以下の指標があります。
チャートの下の方を見ると、緑のまるで囲まれた部分があります。株価が大きく下落して25日移動平均線からかい離した地点(矢印地点)の出来高になります。ほかの出来高よりも明らかに線量が多いことが分かりますが、これはセリングクライマックス(売りの最高潮状態)といえる現象です。
応用的な知識となりますが、移動平均線から大きく離れた状態に株価があるときには、出来高増加などの指標を組み合わせてみてみることをお勧めします。
また日経平均株価と移動平均かい離率の関係(前述)でもマイナス10%程度が絶好の買い場になるとお話をしました。そこに信用評価損益率という数値を取り入れるとさらに信頼度は高くなります。
- 日経平均株価の25日移動平均かい離率(マイナス10%)
- 信用評価損益率 買い方(マイナス15%程度)
#03 移動平均線に対する株価の位置の理由をさぐること
移動平均線に対して株価が大きく動き売買チャンスだと思えても、いったん思いとどまってその動いた理由を自分で調べてみることも大事です(特に個別銘柄の場合)また移動平均線による買いのシグナルが出現したとしても、一時的なニュースによるものである場合もあります。
移動平均線をより精度高く使用するためには、 移動平均線と株価がどうしてそのような位置にあるのか理由を確認する作業を怠らないことが大事 なのです。その癖をつけることで、手を出すべき局面なのか、そうでない局面なのかを判断できる投資家になるはずです。
移動平均線を使いこなすまとめ
短期投資においては株価の短期的な上下を先回りして予測して売買することが「基本のき」になります。 株価の流れや株価の強弱(買われているか、売られているか)を判断するためのテクニカル指標 なのです。
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一目均衡表と移動平均線の組み合わせで分析精度をアップさせる方法
一目均衡表では、5本の線がチャート上に表示されます。
線が指し示す内容は下記の通り。
- 先行スパン1(ピンクの線):基準線と転換線の中間を26日後に表示
- 先行スパン2(ピンクの破線):過去52日間の最高値と最安値の中間値を26日後に表示
- 遅行スパン(水色の線):当日の終値を26日前に表示
- 転換線(黄色い線):過去9日間の最高値と最安値の中間値
- 基準線(黄色い破線):過去26日間における最高値・最安値の中間値
- 基準線が上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンド
- 遅行スパンがローソク足より上であれば上昇トレンド、下であれば下降トレンド
- ローソク足が雲より上であれば上昇トレンド、下であれば下降トレンド
1-2. 移動平均線は一定期間における終値の平均値を示す
移動平均線では、一定期間の終値の平均値が表示されます。
こちらの日足チャート上に示された黄色い線は移動平均線(21日)です。
移動平均線が示す情報は、21日間の終値の平均。
上のチャートは日足チャートなので、21本分のローソク足の終値の平均を示しています。
- 移動平均線が上向く:買いの勢いが強いので上昇トレンド
- 移動平均線が下向く:売りの勢いが強いので下降トレンド
2. 一目均衡表・移動平均線を組み合わせる強みとは?
2-1. 一目均衡表・移動平均線を組み合わせるメリット2点
メリット① トレンド分析の精度が上がる
メリット② 様々なトレードスタイルに活用できる
メリット① トレンド分析の精度が上がる
仮に移動平均線だけを使用して、売買ポイントを見つけたとしましょう。
1つのテクニカル分析だけであれば、売買ポイントはすぐに見つけられます。
ですが、その分だけ ダマシも多くなります。
メリット② 様々なトレードスタイルに活用できる
一目均衡表の場合、使用する時間足は基本的に日足チャートであり、設定期間もデフォルトの数値が推奨されがち。
一方で移動平均線の場合、時間足や設定期間に定めはありません。
移動平均線で使用されやすい期間は、「5日・10日・14日・20日・21日・50日・75日・100日・200日」。
2-2. 一目均衡表・移動平均線を組み合わせる注意点
注意点① 時間設定を誤ると分析の精度が下がる
注意点② 売買の過熱度を把握できない
注意点① 時間設定を誤ると分析の精度が下がる
注意点② 売買の過熱度を把握できない
3. 一目均衡表・移動平均線を組み合わせた「トレード事例」を解説
3-1. 【短期トレード向け】日足で一目均衡表・45分足で移動平均線を使用
- 日足チャートで一目均衡表を使用し、大まかな相場の流れを確認
- 一目均衡表で売買ポイントを見つける
- 45分足チャートで移動平均線を使用し、売買ポイントを見つけてエントリー
となります。
日足チャートで一目均衡表を表示させ、相場の大きな流れを把握しましょう。
①遅行スパン(水色の線)がローソク足を上抜けば買い、下抜けば売りポイント
②転換線(黄色い線)が基準線(黄色い破線)を上抜けば買い、下抜けば売りポイント
③ローソク足が雲を上抜けば買い、下抜けば売りポイント
それでは、もう少し短い時間足を使って、買いポイント③のところをクローズアップします。
買いポイント③以降は45分足チャートを見て、具体的なエントリーのタイミングを見計らいます。
45分足チャートに移動平均線を2本表示させました。
赤い線は9日間、黄色線は21日間に設定しています。
- 短期移動平均線(9日間)が中期移動平均線(21日間)を上抜いてゴールデンクロスになった時に買いエントリー
- 短期移動平均線(9日間)が中期移動平均線(21日間)を下抜いてデッドクロスになった時に売りエントリー
ここで注意すべきは、 「相場のトレンドが主要トレンドの方向と一致しているかどうか」 移動平均線の基礎 です。
主要トレンドとは、より長い時間足におけるトレンドを指しており、相場の大きな流れを示します。
そのため上昇トレンドは持続しやすいと考えられるのです。
今回の利確ポイントは、「2本の移動平均線でデッドクロスが確認できた時」。
損切りポイントは、「エントリー後に価格が下落し、デッドクロスを確認した時」とします。
上記画像の続きを見た場合、 利確した後に再びゴールデンクロスでエントリーする方法もアリ 。
日足チャートで主要トレンドが上向きであると確認済みなので、さらに上昇トレンドが続くと考えられるでしょう。
3-2. 【中期トレード向け】雲とゴールデンクロス・デッドクロスで売
買ポイントを見つける
- 日足チャートで雲とローソク足の位置を見て、トレンドを確認
- 雲のブレイクと移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスでエントリー
今回は中期トレードであるため、使うのは日足チャートだけであり、それより短いチャートは使用しません。
移動平均線の設定は短気線9日・中期線21日。
この数値にするのは、トレンド転換のサインをいち早く察知するためです。
それではトレードの流れを具体的に見ていきましょう。
チャート上に、一目均衡表の先行スパン1(ピンクの線)と先行スパン2(ピンクの破線)を出し、雲だけを把握できるようにしました。
ローソク足は雲の下で推移しているため、下降トレンドであると判断できます。
このように移動平均線だけを見ていると、トレンド転換を見極められないため、「移動平均線・一目均衡表の両方で売買ポイントを見つけた時」にエントリーします。
チャートを観察していると、ゴールデンクロスの後にローソク足が雲を上にブレイクしました。
移動平均線・一目均衡表の両方で買いポイントを見つけたので、ロングエントリーします。
利確のタイミングは、「値上がり後にデッドクロスが発生した時」です。
損切りのタイミングは、「ローソク足が雲の中に入った時」 とします。
3-3. 【長期トレード向け】75日・200日移動平均線と一目均衡表を使用
- 日足チャートを使用し、200日の長期移動平均線で長期トレンドを把握
- ローソク足が雲の中で75日の中期移動平均線を反発したところでエントリー
長期投資なので、移動平均線も投資スタイルに合わせて期間設定しました。
それでは実際のトレードの流れを見てみます。 移動平均線の基礎
200日に設定した長期移動平均線(黄色い線)は下向きであることに加えて、価格が雲の下で推移しているため、下降トレンドであると分かります。
利確は「遅行スパン(水色の線)がローソク足を上抜いた時」であり、 損切りは「ローソク足が中期移動平均線を上抜いた時」 です。
エントリー後、価格は徐々に下がっていきました。
遅行スパンがローソク足を上抜いたところで利確します。
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